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kane306

恵方詣


2025年もスタートして10日強が経過しました。

お正月には恒例行事?として“初詣”に行かれた方も多かったのではないでしょうか?

かく言う私も、氏神様の鎮座する地元の神社へはお参りを行いましたが、この“初詣”とは一体、どういうことなのか?を考えてみました。

〖初詣〗とは一般的に“年が明けて初めて神社や寺院にお参りをするお正月の恒例行事です。新年の無病息災や平安無事などを祈願し、旧年の感謝を伝えるのが目的”なのだそうです。


この新年に神社・仏閣をお参りする習慣を時系列に追って調べてみました。


平安時代の「年籠り」

初詣の原型は、平安時代の「年籠り(としごもり)」と呼ばれる習慣にあります。人々は大晦日から元日にかけて、氏神(うじがみ)の神社や自宅で祈りを捧げ、新年の無事を祈る行事を行いました。この「年籠り」が、現在の初詣の原型とされています。


江戸時代の「恵方詣」

江戸時代になると、「恵方詣(えほうもうで)」という風習が広まりました。恵方とは、その年の干支によって定められる縁起の良い方角のことで、人々はその方角にある神社や寺に参拝しました。この習慣が、現代の「どこの神社や寺でも参拝できる」という初詣のスタイルにつながっています。


鉄道の普及と現代の初詣

明治時代後半、鉄道が普及したことで、遠方の有名な神社や寺への参拝が可能になりました。この頃から、家族や友人とともに新年を祝う一環として初詣が定着していきました。


そして今年、私は江戸時代に倣って“恵方詣”にも行ってみました。

今年2025年の恵方は「西南西」です。恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)がいる方角を指し、毎年変わります。2025年は十干が「乙」の年であり、これに対応する恵方は「西南西」とされています。

昨今では、地図アプリ等で、自宅から簡単に「西南西」を調べることができますね。家の中で恵方の方向にお札を貼る神社・仏閣の習慣や、節分の日に“恵方巻”を食べる習慣も昨今では有名ですが、古き良き習慣に倣い“恵方詣”をすることで、近隣でも知らなかった街を歩き、知らない神社へ出向くキッカケにもあり、新鮮な気分を味わうことができました。

訪れたのは、東京都内の隣の区ですが、小学生振りに訪れた街でした。


“恵方詣”は、何も正月限定ではなく節分の日までに行えば良いとのことですので、“へぇ~”と思われた方は、出向かれてみてはいかがでしょうか?

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