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  • kane306

<BLOG>花は咲く

更新日:4月4日


今年元旦に起きた“能登半島地震”。やっと一般ボランティアが現地で活動できるニュースをラジオから耳にした。

そんな時に、ふと思ったことを書いてみます。

実は私、たまに幼馴染のお宅の花壇に水をあげに行ってます。

そして、昨年末頃“ん?”と思うことがありました。


秋口にしばらくは幼馴染が日本に帰国しておりましたので、私が手入れをしていなかったのですが、年末に花壇にたくさんの花びらが落ちており、ふと頭を上げると3本の木に花が溢れんばかりに咲いておりました。


幼馴染曰く

「自分もビックリした!もう10年以上、花なんか咲いたことがなかったのにぃ~!」と。


“あ!”と思った私は、幼馴染に

「たぶん、夏に花壇の土を出来る範囲内で全て耕して肥料を入れたんだよね~。花苗を植えるためにね。それなんじゃね?」と。

全く園芸に興味のない幼馴染は、

「え? そんなことでこんなに花って咲くの???」と。


おそらくそれしか考えられません。また、私が花苗を植えたことで、私も幼馴染不在の際には定期的に水を上げに行っているので、幼馴染宅の花壇も循環が良くなったのでしょうね。

本来は自然の中で育つのが一番なのでしょうが、すでに開発という人の手が加わって誕生した現在の草花は、人の世話が必要になるのでしょう。しかし、手をかけたことでとてもきれいな花を10年以上ぶりに咲かせたのです。


たぶん“さざんか”の花なのだと思うのですが、とてもきれいであると共に、その量が凄いんです。所狭しと大量に大輪を咲かせてくれました。家主ですら“花が咲くことを忘れていたさざんか”。人の手が入り、人との対話から元の状態に戻ったのです。


そう。復旧・復興も同じなのだと思います。


嘗て、東日本大震災後にイベントを担当するのにあたり、宮城県で地元の方々にお聞きしたのは“復興ではなく、復旧したいんです!”という話でした。最初、私にはその相違がわかりませんでした。


「どういうことですか?」と聞くと

「復興は、街は綺麗になるでしょう。でも、そこに住んでいた人々の生活が変わってしまう。だから、もともとの住民が元の生活に戻れるように復旧したいんです!」というコメントだった。話してくれた方は、私の目をしっかり見て話しをされていた。


なので、私も

「では、何をすれば復旧になりますか? 東京から来た私が“こんなのどうですか?”ではなくて、皆さんがどうしたいか?そして、それをどうやったらできるか?をお聞きし、実行案を我々が考えるのでどうでしょうか?」と、お話させていただきました。

結局、切磋琢磨してイベントは成功裏に終えることができましたし、何よりも関係した宮城県の事業者が前を向けてことが今でも鮮明に記憶に残っております。


どうか、被災された皆様も明日をそして未来を見据えて、自分達の描く復旧をデザインしてくださいませ。


拙い文章になってしまい恐縮です!


人も植物も同じ、人との対話が必要であり自然は強いです。

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